東京 神田明神に多くの経営者や会社員が参拝 商売繁盛を祈願

仕事始めの4日、都心のビジネス街に近い東京 千代田区の神社には、多くの経営者や会社員が、商売繁盛を祈願しようと参拝に訪れています。

東京 千代田区の神田明神には、毎年、仕事始めに合わせて多くの会社経営者や会社員らが参拝します。

境内では、午前中からスーツ姿の人たちが長い列を作り、さい銭を投げ入れて商売繁盛や業績の向上を祈願したり、熊手などの縁起物を受け取ったりしていました。

アパレル企業に勤める52歳の男性は「去年は円安の影響で、輸入物の値段が上がってしまい、店舗に値上げの交渉ばかりすることになって、つらかったです。ことしは景気が回復してほしいです」と話していました。

建設業を営む45歳の男性は「去年は円安などの影響で、部品が仕入れられず、依頼がストップしてしまったことがありました。ことしは平凡でも安定した1年になればと思います」と話していました。

主に外国人に仕事を紹介する、人材派遣会社に勤める32歳の男性は「まずは彼女を作って、ことしは結婚したいです」としたうえで「去年は円安の影響で日本を出て行くという人もいて、なかなか人が集まらず大変でした。ことしは、日本で頑張っていきたい人に、いろいろな仕事を紹介できるようにしたい」と話していました。

一方、化学メーカーに勤める41歳の男性は「円安がいい方向に向かって、去年は過去最高の売り上げでした。ことしも新しい事業をうまく軌道に乗せて伸ばしていきたい」と話していました。

神田明神によりますと、ことしの人出は、新型コロナウイルスの感染拡大前の水準に戻ってきていて、今月中におよそ1万社が祈願に訪れる見込みだということです。