ウクライナ大統領 カナダやイギリス首脳などと相次ぎ電話会談

ロシアによる軍事侵攻が続く中、ウクライナのゼレンスキー大統領は、カナダやイギリスの首脳などと相次いで電話会談を行い、防衛の強化などについて意見を交わしました。
一方、ロシア国防省は、東部の兵舎へのウクライナによる攻撃で死亡した兵士が89人に増えたと発表しました。

ロシア軍は、新年になってからも、連日ウクライナへの攻撃を続けていて、東部を中心に攻防が続いているとみられます。

こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領は3日、イギリスのスナク首相や、カナダのトルドー首相などと相次いで電話会談を行い、防衛の強化やロシアへの制裁などについて意見を交わしました。

ゼレンスキー大統領は、新たに公開した動画で、各国の支援に謝意を示したうえで「ロシアが準備している新たな動員の前夜を迎えた今こそ、防衛を強化しなくてはならない」と述べ、ことしの早い時期に、ロシアが大規模な攻撃を行うことに、改めて強い警戒感を示しました。

一方、ロシア国防省は、ウクライナ東部マキイウカでのロシア軍の兵舎への攻撃で、死亡した兵士は89人に増えたと発表しました。

この中には、部隊の副司令官も含まれているということで「禁止事項に反して、敵の武器の射程範囲内で、携帯電話を頻繁に使用したことが主な原因であることは明らかだ」としています。

国防省としては、携帯電話の位置情報から、居場所が特定され攻撃されたとして、兵士らを含む関係者を処分するとみられます。