円相場 ことし最初の取り引き 一時1ドル=129円台に値上がり

ことし最初の取り引きとなる4日の東京外国為替市場、日銀が今後も政策の修正を続けるのではないかとの観測から、円相場は値上がりしました。

年明けのアジアの外国為替市場で、円相場が7か月ぶりに1ドル=129円台半ばをつけて迎えた4日の東京市場では、午前中はこのところ短い期間での変動が大きかったことから、円を売ってドルを買い戻す動きが出ました。

夕方になってからは、欧州の投資家の間で日銀が今後も政策の修正を続けるのではないかとの観測が広がり、ドルを売って円を買う動きに転じました。

午後5時時点の円相場は、年末と比べて1円89銭、円高ドル安の1ドル=130円24銭から26銭でした。

その後も円買いは続き、円相場は一時1ドル=129円台まで値上がりしました。

一方、ユーロに対しては、午後5時時点で年末と比べて2円76銭、円高ユーロ安の1ユーロ=137円98銭から138円2銭でした。

ユーロはドルに対して1ユーロ=1.0594から95ドルでした。

市場関係者は「東京時間にアメリカの長期金利が低下したことで、日米の金利差の縮小が意識されたことも円を買う動きを強めている」と話しています。