
林外相 中南米4か国とアメリカ訪問へ 国連本部で公開討論も
林外務大臣は、中南米4か国とアメリカを訪問するため4日、日本を出発します。中南米の各国と外相会談を行うほか、アメリカでは国連本部で法の支配をテーマに公開討論を主催し国際秩序を強化する重要性を訴える方針です。
林外務大臣は、今月中旬までの日程で中南米のメキシコ、エクアドル、ブラジル、アルゼンチンの4か国とアメリカを訪問します。
中南米では各国と外相会談を行い、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギーや食料の価格高騰への対応や、鉱物資源の安定供給などをめぐり、連携強化を図りたい考えです。
また、アメリカでは、日本がことしから2年間、国連安全保障理事会の非常任理事国となり、今月は議長国を務めることから、ニューヨークの国連本部で法の支配をテーマに閣僚級の公開討論を主催します。
そして、ロシアによるウクライナ侵攻や中国の海洋進出を踏まえ、国際秩序を強化する重要性を訴える方針です。
さらに、アメリカ滞在中に日本とアメリカの外務・防衛の閣僚協議、いわゆる2プラス2を開催する方向で調整していて、日本の「国家安全保障戦略」などに反撃能力の保有を明記したことを受けて、日米間で具体化な対処のあり方について協議が始まる見通しです。