新型コロナで2年遅れの成人式 署名集め実現 和歌山 串本町

新型コロナの感染拡大を受けて、おととし開催できなかった成人式が和歌山県串本町で行われ、参加した人たちが決意を新たにしていました。

和歌山県串本町では、おととし、新型コロナの感染拡大を受けて成人式を取りやめましたが、地元出身の大学生らが町に開催を求めて2000人余りの署名を提出し、2年遅れの成人式が実現しました。

式には57人が出席し、串本町の田嶋勝正町長が「2年延びましたが、成人式を開催できてうれしく思います。失敗をおそれずにさまざまな事にチャレンジしてもらいたい」と祝いのことばを述べました。

続いて、参加者を代表して高田紅恋さんが「22歳となり、進路も決まった仲間も多いと思います。この町で生まれ育った誇りと経験を胸に力強く生きていきたい」と誓いました。

この後、記念撮影が行われ、参加した人たちは決意を新たにするとともに友人との久々の再会を喜んでいました。

大阪で働く22歳の女性は「成人式ができずに悔しい思いをしましたが、できてよかったです。やっと大人になれたという感じがします」と話していました。