ウクライナ 新年も連日の無人機攻撃を受け暖房設備にも影響

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナでは、新年になっても連日、無人機による攻撃が繰り返されていて、ウクライナ軍は2日、およそ40機の無人機を迎撃したと発表しました。首都キーウの市長は、電力インフラが被害を受け、暖房設備にも影響が出ていると明らかにし、住民にとって厳しい状況が続いています。

ウクライナ軍は2日、1日の夜から2日未明にかけて、ロシア軍がイラン製の無人機で攻撃を仕掛けてきたのに対し、欧米から供与された装備などでおよそ40機を迎撃したと発表しました。

首都キーウのクリチコ市長は2日、無人機の攻撃で電力インフラが被害を受け市内で緊急停電が発生し、一部で暖房設備にも影響が出ているとSNSで明らかにしました。

ウクライナ軍は前日の1日も、合わせて45機の無人機を迎撃したと発表していて、ロシア軍が連日、電力インフラを標的にした攻撃を繰り返しているとみられる中、住民は十分な暖房も得られないなど厳しい状況が続いています。

一方、ウクライナ軍は、ロシア軍が支配し、補給の拠点となっている東部ルハンシク州の要衝、クレミンナの解放に向けて攻勢を強めています。

イギリス国防省は2日、攻防はクレミンナ北部の幹線道路をめぐるものとしていて「ウクライナ軍がこのルートを確保できれば、ロシアの防衛をさらに弱体化させる可能性が高い」と分析しています。