コロナとインフル同時流行懸念 クリニック 発熱外来開設し対応

新型コロナウイルスの感染が広がりインフルエンザの同時流行も懸念される中、東京 北区のクリニックでは発熱外来を開設していて元日も発熱を訴える患者の対応にあたりました。

東京 北区の「いとう王子神谷内科外科クリニック」では、元日と3日の2日間、発熱外来を開設して患者を受け入れます。

元日は午前10時から午後3時まで子どもや妊婦などを優先して合わせて10人の診療を行い、5人が抗原検査で新型コロナの感染が確認されたほか、2人がインフルエンザと診断されたということです。

伊藤博道院長は「今はコロナももちろんだがインフルエンザも注意が必要で、初期に適切な治療が行われずに放っておくと重症化するおそれもある。正月は開いているクリニックが周りにほとんどなく、誰かが対応しなければという思いで診療にあたりました」と話していました。

伊藤院長は新型コロナだけでなくインフルエンザの患者も増加していると指摘したうえで「医療機関がひっ迫する中で、若い世代の方々には検査キットを使った自己検査やオンラインでの診断・治療も選択肢に入れていただきたい。また、帰省先から戻るなど移動の機会が増えることで感染リスクも高まるので、どこでも感染しうるという意識を持ってもらい、その後、いつもと違う症状があれば早めに診断や検査を受けてほしい」と話していました。