【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(1月2日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる2日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナは7時間、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

ウクライナ軍 およそ40機の無人機を迎撃したと発表

ウクライナ軍は2日、1日の夜から2日未明にかけて、ロシア軍がイラン製の無人機で攻撃を仕掛けてきたのに対し、欧米から供与された装備などでおよそ40機を迎撃したと発表しました。

首都キーウのクリチコ市長は2日、無人機の攻撃で電力インフラが被害を受け市内で緊急停電が発生し、一部で暖房設備にも影響が出ているとSNSで明らかにしました。

ウクライナ軍は前日の1日も、あわせて45機の無人機を迎撃したと発表していて、ロシア軍が連日、電力インフラを標的にした攻撃を繰り返しているとみられる中、住民は十分な暖房も得られないなど厳しい状況が続いています。

ゼレンスキー大統領「ロシア軍は恐れている」

ウクライナのゼレンスキー大統領は1日に公開した新たな動画で、1日までにあわせて45機の無人機を迎撃したとしました。

その上で「ロシア軍は恐れている。負けているからだ。無人機、ミサイル、ほかのどんなものもロシア軍の助けにはならない。われわれは一致団結しているが彼らは恐怖とともにいるだけだ」とロシア軍を非難しました。

そして「彼らはウクライナの独立を奪えないし、われわれが彼らに与えるものもなにもない」と述べて改めて領土の奪還を進める考えを強調しました。

ウクライナ軍 “ロシア無人機45機を迎撃”

ウクライナでは、新年を迎えた1日もロシア軍による攻撃が相次ぎました。

ウクライナ軍は31日の夜から1日未明にかけて、ロシア軍がイラン製の無人機で攻撃を仕掛け、あわせて45機を迎撃したと発表しました。

首都キーウの市当局は無人機の破片が車に落下したとSNSに投稿したほか、キーウ州のクレバ知事はロシア側のねらいはエネルギー関連施設で、インフラに被害があったと訴えました。

ロシア国防省「破壊工作の計画を阻止した」

31日の攻撃をめぐってロシア国防省は1日の発表で、ウクライナで無人機の製造に関連する施設や保管施設を攻撃したとした上で「近い将来、ロシアへの破壊工作を行うという計画を阻止した」と主張し、先月、ロシア南部の空軍基地で2度にわたってウクライナ側の無人機によるとみられる攻撃を受けたことに神経をとがらせている様子がうかがえます。

ウクライナ駐在の米大使「ウクライナのことしの勝利を確信」

ウクライナに駐在するアメリカのブリンク大使は、1日、ツイッターに投稿し「ロシアは新年早々、冷酷かつ卑劣にもウクライナを攻撃した。しかしプーチン大統領はウクライナの人々が鉄のように強いことをまだ理解していないようだ」として1日にも攻撃を行ったロシア側を強く非難しました。

その上で「アメリカは、ウクライナがことし勝利を得ると確信している」として、徹底抗戦を続けるウクライナをアメリカとして支えていく姿勢を強調しました。