中国 12月の製造業景況感指数 3か月連続 節目「50」を下回る

中国の12月の製造業の景況感を示す指数は、新型コロナウイルスの感染の急拡大を受けて、景気判断の節目となる「50」を3か月連続で下回り、おととし2月のあとでは最も低い水準となりました。

中国国家統計局が製造業3200社を対象に調査している製造業PMI=購買担当者景況感指数によりますと、今月の指数は「47」で、先月から1ポイント下落しました。

景気のよしあしを判断する節目となる「50」を3か月連続で下回り、中国で新型コロナの感染拡大の影響が最初に広がったおととし2月のあとでは最も低い水準となりました。

これは、厳しい行動制限を伴う「ゼロコロナ」政策が緩和されたあと、国内で感染が急拡大している影響で、企業の間で従業員が出勤できず、生産の減少が相次ぎ、物流にも混乱が広がり、需要も弱い状況が続いたことが要因です。

また、宿泊や飲食など非製造業の今月の景況感指数も、先月から5.1ポイントと大幅に下落して「41.6」となりました。

こちらも3か月連続で節目の「50」を下回っておととし2月のあとでは最も低い水準となり、感染拡大で人々が外出を控えたことなどが大きく影響しました。

国家統計局は、感染状況が改善するにつれ、景気は持ち直すという見通しを示していますが、感染拡大の影響が今後、どれくらい続くかが焦点となります。