新型コロナ “第8波” 「入院は高齢者の割合高い」茨城の病院

新型コロナウイルスの病状が比較的重い中等症の入院患者の治療に当たっている茨城県の病院では、年末のこの時期、コロナ病床がすべて埋まっています。院長は、いわゆる第8波では高齢者の割合が高く、中には持病が悪化したり誤えん性肺炎を併発したりして亡くなるケースもあると話しています。

茨城県牛久市のつくばセントラル病院は、もともと11床の新型コロナの病床を25床まで増やしていますが、30日時点ですべてのベッドが埋まっていて、ほとんどが中等症だということです。

入院患者は、ほぼ全員が65歳以上で、中には90代の患者もいて、高齢者が占める割合は第7波までと比べて最も高いということです。

高齢の患者は持病を抱える人が多いほか、誤えん性肺炎を併発することもあり、入院が1か月程度まで長引いたり亡くなったりするケースもあるといいます。

また、介助が欠かせず、看護師などが防護服を着てたびたびベッドで体勢を変えたり、食事や排せつの手助けをしたりと負担も大きいということです。

金子剛院長は、行動制限が緩和された今の状況について「諸外国も含めて若い人は亡くならないので経済を回していこうということだと思うが、片方では高齢の人が亡くなっていることも事実だ。病院のメンバーが、頑張ってくださいという国の方針の中での役割を、粛々と受けるしかありません」と話しています。