中国からの入国 30日から臨時的な水際措置 成田空港で検査

中国で新型コロナウイルスの感染が急拡大していることを受けて、30日から臨時的な水際措置がとられ、成田空港では、中国からの直行便で到着した乗客が入国時の検査を受けていました。

政府は30日から、中国本土から直行便で日本に入国した人や、中国本土に7日以内に渡航歴があり日本に入国した人に対し、入国時に抗原検査キットなどで新型コロナの検査を実施する臨時的な水際措置をとっています。

このうち成田空港では、正午すぎに上海からの直行便が到着すると、110人余りの乗客が今回の措置を受けて新たに設けられた待機スペースに移動し、入国時の検査を受けていました。

検査の結果は1時間ほどで出て、陰性だった人たちは順次、到着ロビーに出ていました。

検査を受けた年末年始を家族と過ごすため赴任先の上海から一時帰国したという男性は、「検査の結果が出るまで1時間ほど待つことになりましたが、中国では感染が広がっているのでしかたがないと思います」と話していました。

同じく検査を受けた中国在住の日本人の女性は、「中国では周りで多くの人が新型コロナに感染しています。入国時の検査は不便ですが、感染拡大を防ぐためには必要なことだと思います。2年9か月ぶりに日本の両親と会うので家族団らんを楽しみたいです」と話していました。

一方、検査で陽性となった人については、症状がある場合は7日間、無症状の場合は5日間、待機施設で隔離するとしていて、政府はこうした臨時的な水際措置をいつまで続けるかについては、中国の感染状況を見ながら判断したいとしています。