韓国 中国からの水際措置強化へ 入国前後 PCR検査義務づけなど

韓国政府は、新型コロナウイルスの感染が急拡大している中国からの入国者を対象に、来週以降、水際措置を強化すると発表しました。来年2月末まで入国の前後にPCR検査を義務づけるほか、1月末までは短期ビザの発給も制限するなどとしています。

韓国のハン・ドクス(韓悳洙)首相は、30日開かれた政府の会議で「中国で新型コロナウイルスの感染状況が悪化しており、やむをえず一部の防疫措置を強化する」と述べ、来週以降、中国からの入国者を対象に、水際措置を強化すると発表しました。

韓国では、新型コロナに関連して、入国者に対する防疫措置がことし10月からすべてなくなりましたが、今回の水際措置の強化によって、中国から渡航する人は、来年2月末まで入国の前後にPCR検査が義務づけられることになります。

また、入国検査を効率的に行うため、中国からの航空機の到着はインチョン(仁川)空港に一元化されるほか、1月末までは、外交や公務、人道的な理由などを除いて、短期ビザの発給も制限するとしています。

中国が1月、旧正月の「春節」を控える中、韓国政府としては、水際措置を強化することで国内への影響を最小限に抑えたい考えです。