上野 アメ横商店街にぎわう コロナ禍前 客足9割近く回復見込み

ことしも残すところあと2日。東京 上野のアメ横商店街では正月用の食材などを買い求める人でにぎわっていて、客足はコロナ禍前の9割近くにまで回復する見込みだということです。

アメ横商店街では500メートルほどの通りに370の店が軒を連ねていて、30日は午前中から正月用の食材を買い求める多くの買い物客でにぎわいました。

新型コロナの感染拡大が続いていることから、商店街ではスタッフがマスクの装着や消毒、なるべく距離を取って歩くことなどを呼びかけていました。

商店街では去年は客足が落ち込み、12月27日からの5日間の人出が110万人ほどでしたが、ことしはコロナ禍前の9割近くにあたる150万人余りに回復すると見込んでいます。

ただ、物価高や円安の影響で、海産物を取り扱う店ではおせち料理に使われるかずのこやいくらの仕入れ価格が去年の同じ時期より2割ほど上がっていて、値段を据え置いたまま、一部の商品の量を少なくするなど対応に苦慮しているということです。

店主の持丸健康さんは「ことしは波乱の1年でした。来年はコロナ、円安、戦争のない1年になってほしい」と話していました。

アメ横商店街連合会の千葉速人副会長は「コロナ前と同じくらいの人に来ていただいて本当にありがたいです。ことしは物価高などの影響で店舗も苦しみましたが、来年はさらに活気が戻ることを願っています」と話していました。