韓国大統領府によりますと、ユン・ソンニョル大統領は、公明党の山口代表との会談で「両国間の人的交流のさらなる活性化に向けて、政府や国会レベルで努力していかなければならない」と指摘し、両国の関係改善に向けた取り組みを進めるよう求めました。
また、ユン大統領は、北朝鮮による相次ぐ挑発行為に触れ「韓日両国が緊密に安全保障面の協力を進めていくべきだ。それとともに、韓日関係の懸案が早急に解決されるよう、ともに努力しよう」と呼びかけました。

公明 山口代表 韓国大統領と会談“日韓関係改善が重要”で一致
公明党の山口代表は訪問先の韓国・ソウルでユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領と会談し、安全保障面の協力を進めるためにも日韓関係の改善を図ることが重要だという認識で一致しました。
会談は、韓国大統領府でおよそ50分間行われました。
この中で、公明党の山口代表は、弾道ミサイルなどの発射を繰り返す北朝鮮への対応などを踏まえ「韓国は日本の安全保障環境の面からも非常に重要な隣国だ」と指摘しました。
その上で、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題などを念頭に「与党として、日韓関係の改善が進むよう役割を果たしたい」と述べました。
ユン大統領は、「両国が緊密に安全保障面の協力を進めていくべきだ。それとともに、両国の関係の懸案が早急に解決されるよう、ともに努力しよう」と述べました。
そして、両氏は日韓関係が最も良かった時期に戻すべく、関係改善を図ることが重要だという認識で一致しました。
このほか、山口氏が北朝鮮による拉致問題の解決に向けて協力を求め、ユン大統領から、日本を支持する考えが改めて示されたということです。
会談後、山口氏は、記者団に対し「たいへん友好的な雰囲気の中、話ができたと評価している。日韓の間で課題や懸案がある中だが、こうした対話を重ねて解決していき、両国の国民が関係改善の流れを着実に受け止めて、評価に繋がることが大切だ」と述べました。