新型コロナ ワクチン接種後死亡 調査委が初会合 愛知

先月、愛知県愛西市の集団接種会場で新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた女性が接種直後に容体が急変して死亡した問題で、市が設けた「医療事故調査委員会」の初会合が開かれました。委員会は死因や当時の対応などを検証し、半年から1年程度で報告書をまとめるとしています。

先月5日、愛西市の集団接種会場で、新型コロナワクチンの4回目の接種を受けた飯岡綾乃さん(42)が接種直後、息苦しさを訴えたあと容体が急変し、死亡しました。

愛西市は原因の究明と再発防止に向けて外部の医師や看護師それに弁護士の合わせて6人による「医療事故調査委員会」を設け、29日、初会合を開きました。

会議は非公開で行われ、終了後、委員長を務める名古屋大学病院副病院長の長尾能雅医師は「飯岡さんが亡くなったことをむだにしないためにも、今回の出来事から何を学ぶ必要があるかを導き出したい」と述べました。

委員会は今後、当時接種会場にいた医師や看護師、行政の担当者に加え、遺族からも聴き取りを行って死因や当時の対応などを検証し、半年から1年程度で報告書をまとめるとしています。

飯岡さんの夫の英治さんは「妻はどうして亡くなったのか、問題がどこにあるのか、公正中立な調査をしてほしい」と話していました。