台湾 中国からの直行便の乗客にPCR検査義務づけ 1月1日から

中国で新型コロナウイルスの感染が急拡大していることを受けて、台湾当局は、来月1日から、中国からの直行便で到着した乗客に対して、PCR検査を義務づけることを明らかにしました。

台湾当局で新型コロナの感染対策を指揮する衛生福利部の王必勝次長は、28日に北部にある桃園国際空港の検疫体制などを視察したあと、報道陣の取材に応じました。

この中で、王次長は、来月1日から31日までの間、香港とマカオを除く、中国からの直行便で台湾に到着した乗客に対し、PCR検査を義務づけることを明らかにしました。

その理由として、王次長は「中国で感染が拡大しているが情報が不透明だ。感染者の数が多いためウイルスが変異する可能性も高い。変異株の探知を強化する」と説明しました。

台湾当局は、中国人観光客の受け入れを再開していませんが、中国で生活をしている台湾出身者など、およそ3万人が来月の春節前後に帰省などの目的で入境すると予想しています。

台湾域内の新規感染者の数も、28日まで8日連続で前の週の同じ曜日を上回っていて、台湾当局は感染の再拡大に警戒を強めています。