ベトナムの「日本橋」 修復に向け記念式典

16世紀から17世紀にかけて日本人が朱印船貿易で訪れたベトナムの古都、ホイアンにある「日本橋」と呼ばれる史跡の修復作業が行われることになり、28日、記念の式典が行われました。

ホイアン市の主催で行われた28日の式典には、日本側の関係者も出席しました。

ベトナム中部の古都ホイアンは古くから貿易の拠点として栄え、当時の面影を残す町並みは世界文化遺産にも登録されています。
16世紀から17世紀にかけての朱印船貿易の時代には多くの日本人が訪れ、日本人によって建設されたといわれている「日本橋」と呼ばれる史跡は、両国の友好のシンボルとされています。

しかし、橋の老朽化が深刻になっていて、ホイアン市はJICA=国際協力機構の協力のもと、日本の専門家の助言を受けながら修復作業を始めることになりました。

JICAベトナム事務所の清水曉所長は「日本とベトナムのシンボルとなる橋を修復することは非常に意義がある」と話していました。

修復作業は早ければ来月から始まるということで、関係者は日本とベトナムの外交関係が樹立されてから50年となる来年中にも完了させたいとしています。