水際対策緩和され初の年末年始 空港で出国ラッシュがピークに

年末年始を海外で過ごそうという人の出国ラッシュがピークを迎えています。
新型コロナをめぐる水際対策が大幅に緩和されてから初めての年末年始になり、午前中から多くの旅行客で混み合っています。

このうち、成田空港の国際線の出発ロビーでは、午前中から大きなスーツケースを持った家族連れなどが航空会社のカウンターの前で長い列をつくっていました。

成田空港会社によりますと、12月23日から1月5日までに成田空港から出入国する人は61万8000人余りで、去年の同じ時期に比べて12倍以上になると見込まれています。

出国ラッシュは28日がピークで、2万5000人余りが出国する見通しだということです。

一方、国際線の利用は本格的には回復しておらず、新型コロナの感染が拡大する前の2019年の同じ時期に比べると半分にも満たないということです。

ことしの行き先は、原油価格の高騰などの影響で、比較的距離が近いアジアの人気が高いということです。

家族でタイを訪れる男性は「コロナ前は毎年海外に行っていたのに、ずっと行けなかったので楽しみです。ゴルフを楽しんできたい」と話していました。

成田空港での帰国ラッシュは、1月4日がピークとなる見込みです。

関空でも出国ラッシュ始まる

また、関西空港でも28日から出国ラッシュが始まり、30日にかけて一日当たり、およそ1万4000人が出国する見込みです。

国際線の出発ロビーは、午前中から大きな荷物やスーツケースを持った家族連れなどで混雑し、出国手続きに長い行列ができていました。

家族3世代6人でグアムに向かうという45歳の男性は「コロナ前は毎年、お正月を海外で過ごしていて、3年ぶりになります。円安を心配していましたが、最近は落ち着いてきたので安心しました」と話していました。

10歳と8歳の息子は「海やプールで泳ぎたい」とか「お魚と触れ合いたい」などと話していました。

家族3世代9人でタイに滞在するという42歳の女性は「子どもたちは生まれて初めての海外で、両親はゴルフへ、私たちはプールや離島に行ってきます」と話していました。

空港を運営する関西エアポートによりますと、行き先は韓国が最も多く、次いで東南アジアとなっています。

1月5日までに関西空港から出国する人は、一日平均で1万3200人と、感染拡大前の34%程度になる見通しだということです。