北朝鮮が拉致を認めた2002年の日朝首脳会談のあと、ひとみさんは帰国を果たしました。
しかし、ミヨシさんは今も消息がわかっておらず、ひとみさんと再会できないまま28日、91歳の誕生日を迎えました。
北朝鮮拉致被害者の曽我ミヨシさん 91歳の誕生日 今も消息不明
44年前、新潟県佐渡市で北朝鮮に拉致された曽我ミヨシさんは、28日が91歳の誕生日です。
一緒に拉致され、その後帰国を果たした娘の曽我ひとみさんは「食事を十分に取り元気でいてほしい」と一刻も早い母親との再会を望んでいます。
1978年8月12日の午後7時すぎ、曽我ミヨシさんは、娘のひとみさんと一緒に佐渡市の自宅近くの雑貨屋で買い物をして帰宅していたところ拉致されました。
家まで100メートルほどのところで3人の男に襲われ、袋をかぶせられて川まで運ばれたあと、小さな船に乗せられたということです。
当時、ミヨシさんは46歳、ひとみさんは19歳でした。


NHKの取材に対し、曽我ひとみさんは「母との思い出は拉致された40代で止まったままです。今の母を想像することができません。助けに行くその日まで、とにかく病気にならないよう、食事を十分に取り元気でいてほしい。そのことだけが心からの願いです」とコメントし、一刻も早い母親との再会を望んでいます。