岸田政権 2か月で4人の閣僚が辞任 一段と厳しい政権運営に
岸田総理大臣は、政治資金をめぐる問題などが明らかになっていた秋葉復興大臣を事実上更迭しました。2か月で4人の閣僚が辞任する事態となり一段と厳しい政権運営を迫られることになりそうです。
岸田総理大臣は27日、総理大臣官邸で、政治資金をめぐる問題などが明らかになっていた秋葉復興大臣の辞表を受理し、事実上更迭しました。
そして、後任には自民党の渡辺博道元復興大臣が就任しました。
岸田総理大臣は記者団に対し、みずからの任命責任について「重く受け止めている。山積する課題への取り組みを続けていかなければならない。こうした政治の責任を果たすことをもってその職責を果たしていきたい」と述べました。
政府・与党としては、来年1月から始まる通常国会で来年度予算案を早期に成立させ、物価高や新型コロナ対応といった内政課題に加え、G7=主要7か国の議長国として外交面でも成果を出し、国民の信頼回復につなげていきたい考えです。
ただ、2か月間で4人の閣僚が相次いで辞める「辞任ドミノ」の事態となり、与党内には政権の求心力の低下を懸念する見方も出ています。
野党側は、立憲民主党の泉代表が「岸田政権はもう崩壊状態で、辞任の決定は遅い」と厳しく批判するなど、岸田総理大臣の任命責任を重ねて追及する構えで、一段と厳しい政権運営を迫られることになりそうです。