株価 小幅に値上がり 中国の新型コロナ対策めぐり売買交錯

27日の東京株式市場は、新型コロナの感染が急拡大する中国の水際対策をめぐり、売り買いが交錯し、日経平均株価は小幅に値上がりしました。

▽日経平均株価の終値は、26日より42円高い2万6447円87銭。

▽東証株価指数=トピックスは、7.63上がって1910.15。

▽一日の出来高は8億8908万株でした。

27日の東京株式市場は、小幅な値上がり。新型コロナの感染が急拡大する中国の水際対策をめぐり売り買いが交錯しました。

午前中は、中国政府が水際対策を緩和し海外との往来を本格的に再開させる方向を示したため訪日客の回復を期待してインバウンド関連の銘柄を中心に買い注文が入りました。

ただ午後になって日本政府が中国での感染拡大を踏まえ緊急の水際措置をとると伝わると値上がり幅は縮小しました。

今後の注目は、日銀が28日公表する、先週の金融政策決定会合で議論された「主な意見」です。

会合での金融緩和策の修正について黒田総裁は、利上げでは無く金融緩和の出口の一歩では全くないと説明していますが、市場関係者の多くは、この説明を額面通りには受け取らず、「事実上の利上げ」だと見ています。

市場にとっても唐突だった政策の修正はどのような議論を経て決定されたのか、今後の金融政策の動向を見極めるうえで注目が集まります。