韓国 梨泰院 群集事故で区長を逮捕“事故想定せず対策怠った”

158人が死亡した韓国ソウルの群集事故で、事故現場のイテウォン(梨泰院)がある自治体の区長が、ハロウィーンで事故が起きることを想定せず対策を怠ったなどとして、業務上過失致死傷の疑いで警察に逮捕されました。

韓国メディアは、イテウォンがあるヨンサン(龍山)区の区長、パク・ヒヨン(朴煕英)容疑者が、26日夜に業務上過失致死傷の疑いで韓国警察庁の特別捜査本部に逮捕されたと一斉に伝えました。

今回の群集事故では、ハロウィーンを前に集まった大勢の若者などが折り重なるようにして倒れたことで158人が死亡しましたが、警察は、パク区長が区のトップとしてハロウィーンでの事故を想定せず対策を怠ったなどとしています。

また韓国メディアは、パク区長が事故後にスマートフォンを買い替え、それまで使っていたスマートフォンに保存されていた情報を削除していたことが、警察の調べでわかったとしたうえで裁判所が「証拠隠滅のおそれがある」と判断して逮捕に踏み切ったとしています。

このほか、安全対策を担う区役所の課長も、業務上過失致死傷などの疑いで逮捕されました。

この事故をめぐっては、イテウォンを管轄するヨンサン警察署の当時の署長をはじめ警察幹部4人が逮捕されています。