ゼレンスキー大統領「団結し支え合えば敗北することはない」

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナでは、クリスマスを迎えた25日も攻撃が相次ぎました。こうした中、ゼレンスキー大統領は、国民に攻撃への備えを呼びかけるとともに「ウクライナ人が団結し、互いを支え合えば、敗北することはない」と述べ、徹底抗戦を続けていく姿勢を改めて強調しました。

ウクライナでは24日から25日にかけても各地でロシア軍による攻撃が続き、南部の要衝ヘルソンでは、ロシア軍の攻撃によって16人が死亡しました。

ウクライナのゼレンスキー大統領はクリスマスの25日に公開した動画で「ロシアは持てるものすべてを失った年だった。その損失を、ウクライナのエネルギー関連施設などを攻撃し、誇張して伝えることで埋め合わせようとしている」と、非難しました。

また、国内には5500以上の避難場所が準備されているとして、国民に攻撃への備えを呼びかけるとともに「ウクライナ人が団結し、互いを支え合えば、敗北することはない」と述べ、徹底抗戦を続けていく姿勢を改めて強調しました。

一方、ロシアのプーチン大統領は25日、国営テレビで「すべての関係者と解決策について交渉する用意はあるが、それは彼ら次第だ。交渉を拒否しているのはわれわれではなく彼らだ」と述べ、ウクライナや欧米を一方的に非難しました。

さらに「ロシア国民の99.9%は祖国のためにすべてを犠牲にする覚悟がある」と主張し、侵攻を続ける考えを改めて示していて、年末を迎えるなか、戦闘が収まる兆しは見えていません。