
子どもの年間学習費 公立小35万円余 公立中53万円余で過去最高
学校や塾など保護者が子ども1人の学習にかける年間の費用は、公立の小学校で35万円余り、中学校で53万円余りとなり、ともに過去最高となったことが文部科学省の調査でわかりました。
この調査は、文部科学省が去年4月からことし3月にかけて、全国の保護者を対象に抽出して行ったもので2万7000人余りから回答を得ました。
それによりますと、昨年度1年間でかかった子ども1人当たりの学習費は公立の小学校に通わせている場合は35万2566円、私立の小学校で166万6949円、公立の中学校で53万8799円、私立の中学校で143万6353円などとなりました。
調査の方法などが一部変わっているものの、いずれも平成30年度に行われた前回の調査より増加し、過去最高となりました。
学習塾やスポーツ、文化活動など学校外での費用の平均額は、公立の小学校では24万7582円、公立の中学校では36万8780円でした。
今回の調査をもとに、高校3年までの学習費の総額を算出すると、幼稚園から高校まですべて私立に通うと1838万円、すべて公立だと574万円となりました。