アメリカ 寒波で「1世代に1度」の冬の嵐 市民生活に多大な影響

アメリカでは記録的な寒波で広い範囲で大雪が続いていて、クリスマスを週末に控える中、空の便の欠航が相次ぐなど、市民生活に大きな影響が出ています。

アメリカ国立気象局によりますと、アメリカでは記録的な寒波で中部から東部にかけた広い地域で吹雪や大雪となっています。

荒れた天気はクリスマスを迎える週末にかけて続く見込みで、国立気象局は、大雪に関する警報などが発令されている地域には、アメリカの人口の半分以上が住んでいるとして「1世代に1度」の規模の冬の嵐だとしています。

このうち、中西部イリノイ州のシカゴにある空港で22日に撮影された映像では、地吹雪で見通しが悪くなっている滑走路で、何台もの除雪車が列を作って作業に当たる様子が確認できます。

アメリカではクリスマスを前に交通機関の利用が多い時期ですが、CNNテレビは、アメリカ国内の空港を発着する空の便は、22日だけで2400便が欠航したと伝えています。

非常事態が宣言されている州もあり、このうち東部ニューヨーク州では、さらに天候の悪化が予想されている23日から25日ごろまでの期間は、移動を控えるよう呼びかけられていて、市民生活に大きな影響が出ています。

バイデン大統領は22日「子どものときに経験したような雪ではない。この冬の嵐を極めて深刻に受け止めてほしい」と警戒を呼びかけました。