全国知事会 年末年始 コロナで医療ひっ迫懸念 国に緊急提言へ

新型コロナの感染者数が増加傾向となる中、全国知事会は対策本部の会合を開き、年末年始に医療ひっ迫が懸念されることからワクチン接種の促進や、自宅療養者への支援体制の強化などを国に求める緊急提言をまとめました。

東京都内で23日、新たに1万7332人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、18日連続で前の週の同じ曜日を上回るなど、感染者数の増加傾向が続いています。

こうした中、全国知事会は、新型コロナ対策本部の会合を開き、会長を務める鳥取県の平井知事は「コロナの患者がどんどん増え、年末年始に医療がひっ迫しかねない。ウイルスの実情に即して考えていく必要があり、政府には、機動的に動ける体制を作っていただきたい」と述べました。

そして、全国知事会は▽オミクロン株に対応したワクチンの接種とあわせて、インフルエンザワクチンの接種を促進するため、自治体の取り組みを支援することや▽自宅療養している人が、オンラインで適切な治療や薬の処方が受けられるよう、支援体制を強化することなどを国に求める緊急提言をまとめました。