コロナで自宅療養中に症状の悪化相次ぐ 往診の依頼急増 大阪

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、大阪府内では自宅で療養中に症状が悪化する人が相次いでいて、往診する医療チームへの依頼が急増しています。

大阪府内の自宅療養者は22日の時点で6万9000人を超え、この1週間で1万人以上増えています。

自宅で療養中に症状が悪化する人も相次いでいて、往診をしている小林正宜医師らの医療チームへの依頼は1日当たり20件と、この1か月で2倍ほどに増えたということです。

このうち、今月20日に往診した大阪市内の100歳台の女性は、自宅で療養中に症状が悪化し、脱水症状を起こすなどして衰弱していたため、医療チームでは点滴で薬を投与するなどの治療を行ったということです。

小林医師らのチームでは複数の医師が交代で往診に当たっていますが、夜間に8件の依頼が同時に入る日もあるなど、急増する依頼に対応が難しくなりつつあると言います。

こうした往診の依頼は高齢者だけではなく、若い年代の患者からも増えていて、ワクチンの接種を受けていない人が目立つということです。

医療チーム「KISA2隊」の小林医師は「行動制限のない年末年始を迎えるので、感染者の数はさらに増えることが懸念される。多くの医療機関が休みに入るので、発熱などの症状が出てもなかなか受診できない状況になる」としたうえで「改めてマスクの着用や手洗い、換気などの感染対策を徹底するとともに、可能な人はワクチンの接種を受けてほしい」と呼びかけていました。