福岡各地の「異臭」 “桜島の火山ガスが原因の可能性” 専門家

21日、福岡県の各地で「異臭がする」などの通報が相次ぎ、原因について専門家は、鹿児島県の桜島の火山ガスに含まれる二酸化硫黄などが風で運ばれ、雨に溶け込んで地上に達した可能性があると指摘しています。

21日の朝、福岡市などで「異臭がする」などといった通報が消防などに相次ぎ、県内複数の市や町で空気中の二酸化硫黄の濃度が一時的に上昇したことが確認されました。

この原因について、大気環境学が専門で、九州大学応用力学研究所の竹村俊彦主幹教授は、桜島の火山ガスが原因の可能性があると指摘しています。

竹村教授が、上空の大気の流れなどをもとに、桜島の火山ガスに含まれる二酸化硫黄の動きをシミュレーションした結果、20日から21日朝にかけては、九州北部の上空に流れるという結果が出たということです。

九州北部では21日雨が降りましたが、竹村教授は、雨が降り始めた時間と通報が相次いだ時間が重なっていることから、火山ガスに含まれる二酸化硫黄や硫化水素が雨に溶け込んで地上に達し、異臭が発生した可能性があるとしています。
竹村教授は「火山ガスが上空を通過した熊本などでは人々は気付かず、雨で地上に落ちてきた福岡で多くの人が臭いを感じたということではないか」と話しています。

また、福岡県は「原因ははっきりしないが、火山ガスが流れてきた可能性はある」としていて、引き続き情報を集めることにしています。