政府 3つの整備新幹線 来年度の事業費総額は1940億円の方針

政府は、北海道と北陸、九州の3つの整備新幹線について、国や地元の自治体、それにJR各社の負担を合わせた来年度、令和5年度の事業費の総額を1940億円とする方針を固めました。

来年度予算案には、北海道、北陸、九州の3つの整備新幹線の事業費に、国の負担として804億円が計上される見通しです。

政府は、この国の負担に地元の自治体やJR各社の負担を合わせた事業費の総額を、今年度より460億円少ない1940億円とする方針です。

このうち、
▽北海道新幹線の新函館北斗と札幌の区間には、今年度を350億円上回る1700億円が充てられます。

この区間の整備について、国土交通省の有識者会議は、事業費が当初の計画より6450億円程度膨らむという試算を明らかにしています。

また、
▽北陸新幹線には来年度、2023年度末に開業予定の金沢と敦賀の区間に140億円が充てられます。

工事がピークを越えたことで今年度より790億円少なく、大幅な減少となります。

さらに、
▽九州新幹線は、ことし開業した「西九州ルート」の武雄温泉と長崎の区間で、残った工事を進めるため100億円を充てる計画です。