中国 ロシア両海軍 東シナ海で合同軍事演習開始 米けん制か

中国とロシアの両海軍は、中国東部・浙江省の沖合の東シナ海で、21日から合同軍事演習を開始し、ともに対立するアメリカをけん制するねらいもあるとみられます。

国営の中国中央テレビは、中国とロシアの両海軍が21日から今月27日までの日程で、合同軍事演習を始めたと伝えました。

演習は海上の安全保障上の脅威に共同で対処する能力を向上させるのがねらいで、中国側からミサイル駆逐艦や潜水艦などが、また、ロシア側からミサイル巡洋艦やフリゲート艦などが参加しています。

中国海軍の報道官は、ロシアとの海上での合同軍事演習は2012年以来行われていて、これまでの演習で両軍の伝統的な友好関係を強化し、共同作戦能力を向上させてきたと強調しています。

中国とロシアは、先月にも日本海や東シナ海などの上空で合同パトロールを行うなど軍事分野での連携を深めていて、中国としては、ともに対立するアメリカをけん制するねらいもあるとみられます。