
11月の訪日外国人旅行者93万人余 前月比で2倍近くに
先月、日本を訪れた外国人旅行者は、93万人余りと前の月よりも2倍近くに増えました。新型コロナの水際対策が大きく緩和された影響で日本を訪れる観光客が増え続けています。
日本政府観光局によりますと、先月、日本を訪れた外国人旅行者は、観光客を含めて推計で93万4500人でした。
国や地域別では
▽韓国が31万5400人と、全体の3割を占め
次いで
▽台湾が9万9500人
▽アメリカが8万4300人
▽香港が8万3000人
▽タイが5万2100人でした。
政府はことし秋以降、新型コロナの水際対策を従来よりも大幅に緩和し、それに伴って、外国人旅行者も大幅に増加し続けています。
8月が17万人だったのに対し、9月は20万人、10月は49万人と増え、先月は93万人と100万人近くまで回復しました。
ただ、それでも先月の外国人旅行者は、新型コロナ前の2019年の同じ月が、244万人だったのに比べると、4割の水準にとどまっています。
引き続き、感染防止の徹底と、外国人旅行者の誘致の両立が求められます。
観光庁「インバウンド回復のスピードを加速させていきたい」
観光庁の和田浩一長官は21日の記者会見で「韓国やベトナム、シンガポールといった、アジアなどからの訪日客が堅調に回復している。中国の水際対策など、新型コロナの影響を予測するのはなかなか難しいが、関係省庁と連携して、インバウンド回復のスピードを加速させていきたい」と述べました。