ウクライナのゼレンスキー大統領は東部の激戦地を訪問して兵士を激励し、前線にみずから入ることで軍事侵攻を続けるロシア側に徹底抗戦する兵士を鼓舞するねらいがあるとみられます。
一方、ロシアのプーチン大統領は一方的な併合に踏み切ったウクライナの4つの州について「非常に困難な状況だ」と述べ、厳しい戦況になっていることを認めました。
国際
ゼレンスキー大統領 東部の激戦地を訪問 兵士を激励
ウクライナ大統領府は20日、ゼレンスキー大統領が東部ドンバス地域のウクライナ側の拠点のひとつ、ドネツク州のバフムトに入ったと明らかにしました。
バフムト周辺ではロシア側との激しい戦闘が続いていて、公開された動画ではゼレンスキー大統領が兵士たちを前に演説し「ここドンバスでウクライナ全体を守らなければならない。あなた方にかかっている」と激励しました。
ゼレンスキー大統領としては、激戦地にみずから入ることで兵士を鼓舞するねらいがあるとみられます。
バフムト周辺ではロシア側との激しい戦闘が続いていて、公開された動画ではゼレンスキー大統領が兵士たちを前に演説し「ここドンバスでウクライナ全体を守らなければならない。あなた方にかかっている」と激励しました。
ゼレンスキー大統領としては、激戦地にみずから入ることで兵士を鼓舞するねらいがあるとみられます。
一方、ロシアのプーチン大統領は20日、治安関係者に向けた動画の声明を出し、ドンバス地域を含めロシアが一方的な併合に踏み切ったウクライナ東部と南部の4つの州について「今は非常に困難な状況だ」と述べました。
プーチン大統領は今月9日、ロシアの記者団に「軍事作戦は順調で問題はない」と述べていましたが、厳しい戦況になっていることを認めたかたちです。
ロシアの国営テレビは20日、4つの州でロシア側が一方的に地域のトップに任命した4人が首都モスクワに招かれてプーチン大統領から直接勲章を授与される様子を伝えていて、プーチン政権としては劣勢の状況で現地から不満が出るのを抑えたいねらいがあるものとみられます。
プーチン大統領は今月9日、ロシアの記者団に「軍事作戦は順調で問題はない」と述べていましたが、厳しい戦況になっていることを認めたかたちです。
ロシアの国営テレビは20日、4つの州でロシア側が一方的に地域のトップに任命した4人が首都モスクワに招かれてプーチン大統領から直接勲章を授与される様子を伝えていて、プーチン政権としては劣勢の状況で現地から不満が出るのを抑えたいねらいがあるものとみられます。
ロシア大統領府は、21日に国防省が拡大会議を開くと発表した上で「ショイグ国防相がこれまでの軍事作戦を総括するとともに来年の課題を設定する」としていて、その発言が注目されます。