あさってから再び大雪の見込み あすは気温上昇で雪崩に注意

東日本と北日本の日本海側では大雪のピークは過ぎましたが、新潟県や東北南部では積雪が多いところで平年の3倍以上に達するなど記録的な大雪となっていて、積雪による交通への影響や除雪作業中の事故に注意が必要です。22日から25日の日曜日にかけては、再び冬型の気圧配置が強まって荒れた天気や大雪となる見込みで、最新の情報に注意してください。

積雪 平年の3倍超のところも

気象庁によりますと、強い冬型の気圧配置の影響で、18日から19日にかけて北陸や新潟県、東北の日本海側を中心に雪が降り続きました。

午後5時の積雪は
▽山形県の大蔵村肘折で2メートル16センチ、
▽新潟県の魚沼市守門で1メートル83センチ、
▽青森県の八甲田山系の酸ヶ湯で1メートル79センチ、
▽新潟県長岡市で92センチ、
▽新潟県柏崎市で79センチなどと、
ところによって平年の3倍以上に達する記録的な大雪となっています。

大雪のピークは過ぎましたが、これまでの積雪や路面の凍結による交通への影響に注意が必要です。

雪のため新潟県内では停電が続き、住宅で発電機を使った人が一酸化炭素中毒の症状で搬送されたケースもあり、十分に換気するなど使い方の確認も必要です。

雪下ろし中の事故に注意

また、各地で除雪作業中とみられる死亡事故が相次いでいて、積雪が急増した地域を中心に屋根からの落雪や雪下ろし中の事故にも注意してください。

屋根に上がる際は「安全帯」を装着して体を固定するほか、作業は2人以上で行い、軒下などは雪や「つらら」が落ちてくるおそれがあり近づかないようにしてください。

あすは気温上昇 雪崩注意

21日にかけては雪崩にも注意が必要です。

前線や低気圧の影響で21日から22日にかけては雨が予想され、東北や北陸では、21日は最高気温が20日よりも6度から8度ほど高くなるところもある見込みです。

積雪の多い山や高い樹木が無い急な斜面、積雪にできた亀裂など、雪崩の危険性が高い場所には近づかないようにしてください。

週末はクリスマス寒波か

さらに22日の木曜日から25日の日曜日ごろにかけて、再び冬型の気圧配置が強まり、上空に強い寒気が流れ込む見込みです。

このため、北日本から西日本にかけての日本海側を中心に荒れた天気や大雪となって平地でも大雪となるおそれがあり、気象庁は最新の気象情報を確認するよう呼びかけています。