【随時更新】ロシア ウクライナに軍事侵攻(20日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる20日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナは7時間、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

プーチン大統領作戦本部訪問 英国防省 ”集団的責任示す意図か”

ロシアのプーチン大統領は今月16日には、ウクライナへの軍事侵攻を指揮する作戦本部を訪問していて、この際、公開された映像には、ショイグ国防相やゲラシモフ参謀総長、そしてスロビキン総司令官の主要幹部の姿も写っています。

これについてイギリス国防省は20日「プーチン大統領は軍事作戦に対する集団的な責任を示す意図があったとみられる。軍事的な失敗や、高い死亡率、それに動員に対する国民の不満の高まりからみずからの責任をそらすことを目的とした可能性がある」と指摘しました。

また、SNS上でゲラシモフ参謀総長が解任されたのではないかという疑惑が拡散していたことからイギリス国防省はそれを打ち消したい思惑もあると分析しています。

EU 天然ガス高騰対策 取り引き価格に上限設定で合意

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けてエネルギー価格が高騰する中、EU=ヨーロッパ連合は、天然ガスの価格高騰による市民生活などへの影響を抑えるため、一定の条件のもとでガスの取り引き価格に上限を設けることで合意しました。

19日、ベルギーで行われたEUのエネルギー相会議のあと、議長国を務めるチェコのスィーケラ産業貿易相は記者会見し「市民や企業を守るため、効果的、現実的な方策で合意した」と述べて、天然ガスの取り引き価格に上限を設けることで加盟国が合意したことを明らかにしました。
価格の上限が発動するのは、「オランダTTF」と呼ばれるヨーロッパで代表的な天然ガスの指標の先物価格が、3営業日連続で1メガワットアワー当たり180ユーロ、およそ2万6000円を上回るなどした場合で、180ユーロを上回る取り引きは認められなくなります。

来年の2月から1年間の措置として行われるということです。

天然ガスの取り引き価格の上限を設定することについては、加盟国の間で、市民生活への影響を抑えるため早期の導入を求める意見と、ガスの安定確保への悪影響を懸念する意見が対立し、協議が難航しました。

今回の合意では、天然ガスが不足する場合などは価格の上限設定を解除することも盛り込まれましたが、一部の加盟国からは、依然、安定確保を懸念する声も出ています。

スウェーデンのNATO加盟に不透明感

スウェーデンの最高裁判所は19日、トルコ人のジャーナリストでスウェーデンに政治亡命したビュレント・ケネシュ氏についてトルコへの引き渡しを認めない判断を下しました。

トルコ政府はケネシュ氏が2016年にトルコで起きたクーデター未遂事件に関わったとして、身柄の引き渡しを求めていました。

裁判所は判断の根拠として「政治的意見を理由に迫害されるおそれがある」としています。
トルコはスウェーデンが隣国フィンランドとともに申請しているNATO加盟を承認する条件として、ケネシュ氏らテロ容疑者だとする70人余りの引き渡しを求めていて、エルドアン大統領も先月の会見で、ケネシュ氏に言及するなど、引き渡しを重視する姿勢を示していました。

今回、スウェーデンの裁判所がケネシュ氏の引き渡しを認めなかったことでトルコ側の反発は避けられず、NATOのすべての加盟国の承認が必要なスウェーデンとフィンランドのNATO加盟の先行きは不透明感が増しています。

国連事務総長 “ウクライナめぐる和平交渉 当面難しい”

19日、ニューヨークの国連本部でことし最後の記者会見を行ったグテーレス事務総長はウクライナ情勢について「近い将来の当事者による和平交渉の可能性について、私は楽観的ではない」と述べ、当面、和平交渉の実現は難しく、軍事的な衝突が続くという見方を示しました。

グテーレス事務総長は、和平交渉が可能になるまでの間、国連としては人道的な支援や、国際的な食料危機を回避するためウクライナやロシアからの農産物輸出の促進などに取り組むとしました。

そのうえで「軍事的な解決策はない。各国の領土保全を尊重する国連憲章と国際法に沿ったものでなくてはならない。来年こそ平和の実現を強く望む」と述べ、国連としても行動すると強調しました。

キーウ中心部の広場でクリスマスツリーの点灯始まる

ウクライナの首都キーウ中心部の広場では、19日からクリスマスツリーの点灯が始まりました。

ことしはロシアによる攻撃の影響でキーウ市内でも停電が続く中、高さは12メートルと例年の半分以下で、点灯の時間も短くなっているということです。
ツリーのいちばん上には、ほこの形をしたウクライナの国章が取り付けられているほか、ツリー全体にキーウへの支援を行っている各国の国旗をデザインした飾りもあしらわれています。

19日、最高気温が氷点下の冷え込みとなる中、点灯したツリーを見ようと多くの人たちが広場に集まり、午後5時前にウクライナの国旗の色と同じ青色と黄色のイルミネーションが点灯すると、歓声があがっていました。
広場を訪れた40代の女性は「私たちからクリスマスの祝いを奪うことは誰もできません」と話していました。

また、1歳の息子と訪れた20代の女性は「このような困難な時代に子どもが成長していくのはとてもつらいですが、爆発の音で目が覚めることのないような平和な国になってほしいです」と話していました。

米国務省 報道官 ベラルーシを強くけん制

アメリカ国務省のプライス報道官は19日、記者会見で「われわれは、ベラルーシがウクライナでの戦争で追加の支援を行うかどうか、注意深く見守っていく。もし、実際に支援するか、支援する可能性があれば、適切に対応する」と述べ、ベラルーシがロシアにさらなる支援を行った場合、追加の制裁を科す考えを示し、強くけん制しました。

プーチン大統領 ベラルーシ大統領と会談 軍事面の連携強化強調

ロシアのプーチン大統領は19日、同盟関係にあるベラルーシの首都ミンスクを訪れ、ルカシェンコ大統領と会談を行いました。

ロシアメディアなどによりますと、プーチン大統領がベラルーシを訪問するのは2019年以来、3年ぶりで、訪問にはラブロフ外相とショイグ国防相も同行しました。

会談後の記者会見で、プーチン大統領は「われわれは両国の安全を確実に確保するため、定期的な合同演習を継続することで合意した」と述べ、軍事面での連携を一層、強化すると強調しました。

さらに、プーチン大統領は核弾頭を念頭に「ある特殊な弾頭を搭載できるベラルーシ軍の航空機の乗組員をロシアが訓練することは可能だと考えている。アメリカはNATO=北大西洋条約機構の加盟国に同じことをやってきた」と述べ、ベラルーシとの核戦力での連携にも言及し、対立するウクライナや欧米側に揺さぶりをかける思惑もあるとみられます。

一方、ルカシェンコ大統領は「われわれは、ロシア無しでは独立と主権を守ることはできない」と述べ、ロシアとの連携強化に応じる姿勢を示しました。

“ロシア軍 無人機で首都キーウなど攻撃” ウクライナ空軍

ウクライナ空軍は、18日から19日にかけて、ロシア軍がイラン製の無人機およそ35機で首都キーウなどを攻撃し、このうち30機を撃ち落としたと19日、SNSで主張しました。

地元メディアによりますと、キーウ市内では、19日の午前2時から6時まで防空警報が続いていたということで、ウクライナの非常事態庁が公開した動画では、攻撃を受けた市内のインフラ施設とみられる建物から炎や煙が上がっていて、消防隊員が放水している様子がとらえられています。

また、キーウ州のクレバ知事によりますと、無人機の攻撃により、州内でも一部が停電となったほか、3人がけがをしたということです。

キーウ市の72歳の女性は、ロイター通信の取材に対し「窓から炎が見えました。私は4階に住んでいますが、炎は5階以上の高さにも及んでいました」と話し、激しい攻撃があったと証言しました。