来年度予算案 一般会計の総額 過去最大の114兆円台で調整
来年度予算案の編成作業が大詰めを迎えています。
政府は、来年度・令和5年度予算案で、一般会計の総額を114兆円台とする方向で調整に入りました。
関係者によりますと一般会計の総額は、「防衛費」の大幅な増額などを反映して、当初予算としては初めて110兆円を超え、過去最大となる見通しです。
▽このうち政府が抜本的な強化を目指す「防衛費」は今年度の当初予算をおよそ1兆4000億円上回る6兆8000億円程度まで大幅に増額する方向です。
また、これとは別に▽特別会計の積立金など税外収入を活用して将来の防衛力の整備費用にあてるための資金を3兆円を超える規模で盛り込む方向です。
さらに、▽コロナや物価対策などのために設けている5兆円規模の予備費も今年度に続いて計上するほか、▽社会保障費も高齢化の進展などにより、増加する見通しです。
一方、税収の見込みについては69兆円を超えて、今年度の第2次補正予算の段階での見込み額をさらに上回り、過去最大となる見通しですが、それでも歳入の多くの部分を国債に頼る構造が続く見込みです。
政府は来年度予算案の閣議決定に向けて、今後、閣僚間での折衝を行うなど詰めの調整を進める方針です。