ロシア軍 首都キーウへのミサイル攻撃は最大規模か

ロシア軍が16日にウクライナで行った発電施設などに対するミサイル攻撃は、首都キーウに対する最大規模のものだったという見方がでています。ウクライナのゼレンスキー大統領は各国に対して防空能力を強化するための支援を改めて呼びかけました。

ロシア軍は16日、ウクライナの首都キーウなど各地にミサイル攻撃を行い、ロシア国防省は17日「ウクライナ軍の指揮所や防衛産業の工場、電力の供給施設に対して、空と海から大規模な攻撃を行った」と発表しました。

この攻撃についてアメリカのシンクタンク「戦争研究所」はキーウに対する最大規模のミサイル攻撃だったと指摘しています。

ウクライナのゼレンスキー大統領は17日、新たな動画を公開し、各国に対して防空能力を強化するための支援を改めて呼びかけ「支援が行われれば、ロシアからのミサイル攻撃は不可能になる。それはウクライナ国民の安全を意味する」と述べ、支援の必要性を強調しました。

また、ロシア軍によるミサイル攻撃で発電施設が被害を受け停電が発生していることについては「この1日で、およそ600万人に対し電力を復旧させることができた。復旧作業は休まず続けられている」と述べました。

そのうえで、ゼレンスキー大統領は暖房や水の供給について「最も厳しい状況にあるのは、首都キーウやリビウなどだ。残念ながらほかにも広範囲にわたって供給が停止している」と述べ、供給の安定化には時間がかかるとの認識を示しました。