【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(18日の動き)

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。

ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる18日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。

(日本とウクライナは7時間、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)

米シンクタンク「プーチン大統領を有能な指導者として描こうと」

ロシアのプーチン大統領がウクライナへの軍事侵攻を指揮する作戦本部を訪問し、ショイグ国防相や軍の幹部を激励したことについて、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は「大統領府はプーチン大統領を有能な戦時の指導者として描こうとしている」と指摘しました。

「戦争研究所」は、大統領府には国内の強硬派の批判からロシア国防省を守るねらいがあったとしながらも、こうした試みは持続不可能だとして、ロシア国防省と強硬派との対立は続くとしています。

イギリス国防省 “ロシア軍 士気の低下は今後も続く”

イギリスの国防省は、ロシア国防省が兵士の士気を高めるためにオペラ歌手や俳優、サーカスの団員などが含まれる部隊の設立を発表したことに触れ「ロシア軍にとって士気の低さが軍のぜい弱さにつながっていることは確実だ」と指摘しました。

そのうえで「兵士の懸念は非常に高い死傷率や指導力の低さ、装備や弾薬の不足、戦争の目的が明確でないことに集中している」などと分析し、新たな部隊はこうした懸念を解消できないとして、士気の低下は今後も続くという見通しを示しました。

ゼレンスキー大統領 防空能力強化へ支援呼びかけ

ウクライナのゼレンスキー大統領は17日、新たな動画を公開し、各国に対して防空能力を強化するための支援を改めて呼びかけ「支援が行われれば、ロシアからのミサイル攻撃は不可能になる。それはウクライナ国民の安全を意味する。ロシアの攻撃の選択肢を少なくし、復興や平和を確保する可能性を広げることになる」と述べ、支援の必要性を強調しました。

また、ロシア軍によるミサイル攻撃で発電施設が被害を受け停電が発生していることについては「この1日で、およそ600万人に対し電力を復旧させることができた。16日の攻撃からの復旧作業は休まず続けられている」と述べました。

その上で、ゼレンスキー大統領は暖房や水の供給の安定化にはまだ課題があると指摘し「最も厳しい状況にあるのは、首都キーウやリビウなどだ。残念ながらほかにも広範囲にわたって供給が停止していて、ドニプロやオデーサなども含まれている」と述べました。