中国政府 年末年始の帰省で農村部の感染拡大に警戒 新型コロナ

中国で新型コロナウイルスの感染対策が緩和されたあと初めての3連休となる、年末年始の鉄道の切符の販売が17日から始まりました。
帰省する人が大幅に増えるとみられ、国内で感染者の急増が続く中、中国政府は、医療体制がぜい弱な農村部への感染拡大に警戒を強めています。

中国政府は今月7日、新型コロナウイルスの感染対策の緩和に踏み切り、省をまたいだ移動の制限がなくなりました。

中国では、17日から年末年始の3連休の鉄道の切符の販売が始まりましたが、中国メディアによりますと、大手旅行サイトでは、来月の旧正月の「春節」にかけての鉄道や飛行機のチケットを予約しようと、アクセス件数が急増しているということで、帰省する人が大幅に増えるとみられています。

こうした状況を受けて、中国政府は、医療体制がぜい弱な農村部の感染対策について、地方政府に指示を出し、帰省した人が高齢者と接触する機会を減らすことや、発熱などの症状が出た場合には医療機関に連絡させることなどを徹底するよう求めました。

中国メディアによりますと、内陸部・河南省では、地元政府が医療従事者に対し、来年3月末まで休暇を返上して患者の対応に当たるよう指示したということで、感染拡大に警戒を強めています。