3年ぶり全国実施「あしなが学生募金」最終日 約6200万円集まる

3年ぶりに全国47都道府県で行われていた「あしなが学生募金」が17日に最終日を迎え、活動を行ってきた学生たちが都内で感謝の思いを述べました。

病気や災害などで親を亡くした子どもたちへの奨学金を募る「あしなが学生募金」は、新型コロナの感染拡大で2019年10月を最後に全国一斉の活動を自粛していましたが、ことしは3年ぶりに47都道府県で行われ、奨学金をもらっている学生やボランティアなどが、5月から各地をリレーして募金を呼びかけてきました。

17日は、東京 新宿に募金活動を行ってきた学生ら20人が集まり、8か月間でおよそ6200万円が集まったことが発表されました。

募金をもとに奨学金を支給するあしなが育英会の玉井義臣会長は、「これからも活動を続けて、遺児たちが教育を受けられ、人間らしい生活ができる社会を作っていきたい」と話していました。

このあと、学生たちは「支援のおかげで夢を持って生活できています」などと感謝のことばを述べながら、最後の呼びかけをしていました。

あしなが育英会によりますと、新型コロナや物価高の影響で、奨学金を申請する子どもは増えているということです。

募金活動を行ってきた大学4年生の寺本龍正さんは、「街頭に立つと、待っていたよという声もあり、遺児を気に掛けていただけてありがたいなと感じた。来年以降も街頭で活動を続けていきたい」と話していました。