ミサイル攻撃で各地停電 ゼレンスキー大統領「反撃する決意」

ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアは16日、ウクライナ各地のエネルギー関連施設を標的に再び大規模なミサイル攻撃を行い各地で停電が起きる事態となっています。
ゼレンスキー大統領は、停電の復旧に全力を尽くす考えを示すとともに、「われわれには反撃する決意と自信がある」と徹底抗戦する構えを改めて強調しました。

ウクライナでは16日、首都キーウのほか東部や南部の各地でロシア軍によるミサイル攻撃が相次ぎました。

ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相は地元メディアに対し、一連の攻撃で、9つの発電施設が被害を受けて各地で停電が起き、電力需要の50%が供給できない状況に陥ったと明らかにしました。

ゼレンスキー大統領は、16日、新たに公開した動画で、各地で起きている停電について「復旧に向けた作業がすでに始まっており、時間はかかるが全力を尽くしている」として復旧に全力を尽くす考えを示しました。

そしてロシア軍のミサイル攻撃について「彼らはそうした攻撃を何度も行えるミサイルをまだ持っているが、われわれには反撃する決意と自信がある」と述べ、徹底抗戦する構えを改めて強調しました。

ロシアのプーチン政権は、クリスマスや新年にあわせて停戦する可能性を否定し、軍事作戦を続ける構えを示していて、ウクライナ側は警戒を強めています。