コロナ対策緩和の中国で感染拡大 日本人多い上海で警戒広がる

新型コロナウイルスの感染対策の緩和に踏み切った中国では、北京などで感染が急拡大していて、最も多くの日本人が暮らす上海でも、日系企業が在宅勤務に切り替えるなど、感染拡大への警戒が広がっています。

中国では先週、政府が新型コロナウイルスの感染対策の緩和に踏み切ったあと、各地で感染者が増加しているとみられ、中国で最も多くの日本人が暮らす上海でも感染が広がり始めています。

上海にある日本総領事館やJETRO=日本貿易振興機構によりますと、今のところ現地の日系企業では、工場の操業などに大きな影響が出ているという情報はありませんが、感染対策として在宅勤務に切り替える動きが広がっているということです。

また、上海にある日本人学校は、児童や生徒それに教師にも感染者が出ていることや、通学に必要な陰性証明の取得に時間がかかるケースが出ていることなどから、14日からオンライン授業に切り替えたということです。

一方、北京で感染が拡大していることを受けて、日中両政府が主催して今月24日にオンラインで開催される予定だった「日中省エネルギー・環境総合フォーラム」が延期されるといった影響も出ています。

中国では来月、人々の移動が活発になる旧正月の春節の時期を迎えることから、各地で感染拡大への警戒が広がっています。