
知床観光船沈没事故 全国の事業者にハッチ自主点検指示 国交相
知床半島沖の観光船の沈没事故で、国の運輸安全委員会が船の前方のハッチについて報告書で指摘したことを受けて、斉藤国土交通大臣は、全国の事業者に対し、ハッチの自主的な点検を指示し、確実な閉鎖を行うよう指導する方針を示しました。
知床半島沖の観光船の沈没事故について、国の運輸安全委員会は15日、船の前方のハッチのふたが十分に閉まっていない状態で運航し、海水が流入したなどとする報告書を公表しました。
そのうえで運輸安全委員会は、小型旅客船の事業者に対するハッチの点検や、隔壁の水密化について検討するよう、斉藤国土交通大臣に意見を出しました。

これを受けて斉藤大臣は、16日の閣議のあとの会見で「全国の事業者に対し、ハッチの確実な閉鎖や避難港の活用を指導するとともに、自主点検の実施を指示する。また、技術検討会を設置し、小型旅客線の隔壁の水密化などについて検討していく」と述べ、点検や指導を強化する方針を示しました。