ロシア軍 来年早い時期に大規模攻撃か ウクライナ警戒強める

ウクライナへ侵攻するロシアの大統領府はクリスマスや新年の時期に停戦する可能性を否定し、ロシア軍は軍事作戦を続ける構えです。一方のウクライナ側も、ロシア軍が来年の早い時期に大規模な攻撃を仕掛ける可能性があるとして警戒を強めています。

ロシア軍はウクライナのエネルギー関連施設などをミサイルや無人機で攻撃しているのに対してウクライナ軍は、東部や南部で反撃を続けています。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は14日、記者からの質問に答える形でクリスマスや新年の時期に停戦する可能性を否定し、ロシア軍は軍事作戦を続ける構えです。

一方、ウクライナ軍のザルジニー総司令官は15日付けのイギリスの雑誌エコノミストのインタビューで「われわれの戦略的な任務は、来年2月に起こりうる戦争に備えることだ。最悪1月の終わりかもしれない。戦争は首都キーウ方面やベラルーシ方面で起きるかも知れず、南部方面についても排除しない」と述べました。

そのうえで「ロシアの動員は機能している。ロシアには120万から150万人の予備の兵力がいると推定していて、新たに20万人の兵士の準備をしている」と述べました。

ウクライナのクレバ外相も13日、「ロシア軍はおそらく大規模な攻撃を行う能力を来年1月の終わりから2月にかけて取り戻すだろう」と述べるなど、ウクライナ側はロシア軍が来年の早い時期に大規模な攻撃を仕掛ける可能性があるとして警戒を強めています。