米 バイデン大統領 アフリカ各国にロシア非難の同調 呼びかけ

アメリカのバイデン大統領は、アフリカ各国の首脳を招いた会議で、ウクライナ侵攻を続けるロシアについて世界経済を混乱させたと批判し、ロシアに配慮するアフリカの国々もある中でロシアへの非難に同調するよう呼びかけました。

アフリカの50近い国の首脳らが出席して首都ワシントンで行われたアメリカ・アフリカサミットの最終日の15日、バイデン大統領はロシアによるウクライナへの軍事侵攻について「不正義で一方的だ」としたうえで、「コロナ禍と共に世界経済を混乱させ、開発の多くの成果を消し去った」と述べ、ロシアを批判しました。

アフリカ諸国の間では、ことし10月の国連総会でロシアを非難する決議案の採決が行われた際に19か国が棄権するなどロシアに配慮する国々もあり、バイデン大統領としてロシアへの非難に同調するよう呼びかけた形です。
また、バイデン大統領はアフリカでクーデターが相次いでいることを念頭に「民主主義の後退に立ち向かうための投資をする」と述べ、中国やロシアとは異なるアプローチで関与する姿勢を強調し、自らも来年、アフリカを訪問する考えを示しました。

これに対して、AU=アフリカ連合の議長国であるセネガルのサル大統領は「インフラ整備のための財政支援などが続くことが重要だ」と述べ、アメリカの継続的な関与を求めました。