米軍基地に横須賀市と国が立ち入り調査「PFAS」指針値超検出で

神奈川県にあるアメリカ海軍横須賀基地の排水から有害性が指摘されている有機フッ素化合物=「PFAS」が国の指針値を超えて検出された問題で、横須賀市と国は15日に立ち入り調査を行いました。

ことし5月以降、アメリカ海軍横須賀基地の排水処理施設の排水から、有害性が指摘されている有機フッ素化合物=「PFAS」が国の指針値を上回る濃度で相次いで検出され、最大で指針値の258倍に上っています。

これを受けて横須賀市と防衛省などは15日に、日米地位協定の「環境補足協定」に基づく基地への立ち入り調査を行い、船で施設付近まで近づいて海水を採取しました。

また、先月、排水処理施設に設置された、PFASを吸着する効果がある活性炭フィルターなどを視察したということです。

市によりますと、アメリカ軍が先月18日に、フィルターを通過した排水を調べたところ、指針値を下回ったということです。

横須賀市は、採取した海水の分析を年内に終えるとしていますが、結果の公表は、日米合同委員会に諮る必要があるということです。

市は、引き続きアメリカ軍や国に対し、定期的な調査と原因の究明を求めることにしています。