新型コロナ感染者の葬儀 最後の別れができるように 見直しへ

新型コロナウイルスに感染して亡くなった人の葬儀などについて、遺族からはこれまで、「最後の別れができるようにしてほしい」との声が上がっていました。こうした声を受けた見直しの動きがまとまりました。

新型コロナに感染して亡くなった人の遺体の搬送や葬儀などについて、厚生労働省と経済産業省はおととし7月にガイドラインをまとめ、
▽遺体は「納体袋」で包み
▽遺体に触れることは控えるほか
▽濃厚接触者の参列については無症状の場合でもオンラインを活用するなど対面を避けるよう推奨していました。

これについて、厚生労働省などがまとめた見直し案では
▽遺体から一定の対策をとれば「納体袋」は必要ないとしています。

また、
▽「遺体に触れることは控える」という表現を削除し、触れた場合は適切に手を洗うよう求めているほか、
▽濃厚接触者は基本的な感染対策をとれば葬儀や火葬に参列できるとしています。

厚生労働省などは業界団体などの意見を踏まえて年内にもガイドラインを改定する方針で、見直されれば基本的な感染対策をとったうえで亡くなった家族の体に触れるなど最後の別れができるようになります。