アメリカCDC コロナ後遺症関連の死亡「3500人余」報告書公表

アメリカのCDC=疾病対策センターは、新型コロナウイルスに感染したあと症状が長く続く、いわゆる「後遺症」に関連して、国内を中心に3500人余りが死亡したとする報告書をまとめました。

新型コロナのいわゆる「後遺症」は、息苦しさやけん怠感などの症状が長く続き、人によって数か月以上続くケースも報告されています。

この後遺症を巡ってアメリカのCDCは14日、後遺症に関連して死亡した人がどのくらいいるか、分析した報告書を公表しました。

分析は、おととし1月からことし6月までに、アメリカで新型コロナで死亡したおよそ102万人を対象に行われ、死亡診断書に後遺症を示す「ロング・コビッド」などの単語が含まれるものを調べました。

その結果、全体のおよそ0.3%にあたる3544人が新型コロナの後遺症に関連して死亡したと特定できたということです。

年代では65歳以上がおよそ8割で、男性のほうが女性よりもわずかに多い傾向があったほか、時期でみると今年2月が最も多くなっていました。

CDCによりますと、こうした分析は初めてのことで、分析の結果は公衆衛生上の課題を正確に把握することにもつながるとしています。