ウクライナ視察の国連事務次長「電力の確保が最優先事項だ」

国連で人道問題を担当するグリフィス事務次長がウクライナの首都キーウでNHKのインタビューに応じ「電力の確保が最優先事項だ」と述べ、ロシア軍の攻撃で深刻な状況に陥っている電力の安定供給に向けた支援に力を入れる考えを示しました。

国連で人道問題を担当するグリフィス事務次長は今月12日から4日間の日程でウクライナを訪れていて、南部ヘルソン州とミコライウ州を視察し、住民や市の関係者から聞き取りを行いました。

首都キーウで14日、NHKの取材に応じたグリフィス事務次長は「電力がなければ水も手に入らず、病院も機能せず、暖房もない。電力の確保を最優先事項として電線を修理し、発電機を提供する」と述べ、電力の安定供給に向けた支援に力を入れる考えを示しました。

その上でエネルギー関連施設への攻撃が続いていることについて「国際法では民間のインフラ施設などへの攻撃は禁じられている。私たちはいつも、どちらの側からもそのような攻撃があってはならないと繰り返している」と述べ、攻撃の即時停止を求めました。

そして「私はこれまで40年にわたって世界中の紛争地を見てきたが、この戦争は今までに見たこともないほど非常に深刻だ。ウクライナが再建され世界が再び1つになるためにもこの戦争はできるだけ早く終わらせる必要がある」と訴えました。

その上で日本が来年、G7=主要7か国の議長国を務めるとともに安全保障理事会の非常任理事国になることに触れ「日本は非常に特別な立場にある。来年には変化が起こり、戦争が終結することを願っている」と述べ、指導力を発揮することに期待を示しました。