北陸新幹線 敦賀~新大阪 来年度初めの着工先送りに 国交省
北陸新幹線の敦賀駅と新大阪駅の間の工事について、国土交通省は地元自治体などが求めていた来年度初めの着工は難しいことを与党に示しました。
着工は先送りされることになり、別の作業を前倒しで進めることを検討するとしています。
北陸新幹線の敦賀駅と新大阪駅の間は、工事を担当する独立行政法人の「鉄道・運輸機構」による京都府内での環境アセスメントが遅れているため着工が認可されていません。
このため、国土交通省は14日に開かれた与党の委員会で、地元自治体などが求めていた来年度初めからの着工が難しい状況にあると説明しました。
これによって着工は先送りされることになり、国土交通省は着工後に予定していた詳細な地質調査や地下水への影響分析などを前倒しして行う案を示しました。
国土交通省の説明に対して、与党の委員会は調査や分析に必要な予算を政府の来年度の予算案で確保するよう求めました。

高木毅委員長は記者団に対し、「来年度初期の着工が厳しい状況なのは大変遺憾で残念極まりない。認可前にやれることは全部やり、開業が遅れないようにするべきだ」と述べました。