コンゴ 首都で大雨による洪水や土砂崩れで少なくとも120人死亡

アフリカ中部のコンゴ民主共和国の首都キンシャサで、大雨による洪水や土砂崩れがあり、これまでに少なくとも120人が死亡し、当局が詳しい被害状況の確認を急いでいます。

ロイター通信などによりますと、コンゴ民主共和国の首都キンシャサで13日、大雨による洪水や土砂崩れがあり、建物などが崩壊し、これまでに少なくとも120人が死亡したほか、数十人がけがをしたということです。

現地からの映像では、道路が大きく陥没しているほか、家屋や道路が水につかり、人々が腰の高さほどまである水の中を歩いて避難している様子などが確認できます。

大雨の降った地域には、許可されていない場所に建てられた家屋も多くあったとみられ、被害はさらに拡大するおそれもあります。

また高速道路も寸断され、復旧には数日かかるとみられていて、地元当局は復旧を急ぐとともに、詳しい被害状況の確認を急いでいます。

キンシャサとその周辺では、3年前にも大雨による洪水や土砂災害で30人以上が死亡しています。

松野官房長官「邦人の保護に向け万全期す」

松野官房長官は、午後の記者会見で「現在までに在留邦人の生命や身体に被害が及んでいるとの情報には接していないが、現地の大使館から注意喚起のメールを発出した。引き続き邦人の保護に向けて万全を期していく」と述べました。

そして「コンゴ民主共和国への支援については、現地の状況の正確な把握に努めつつ、関係国などと緊密にやり取りをし、検討したうえで適切に対応していく」と述べました。